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Posted by チェスト at

楽しかった思い出

2016年06月16日


さて、いよいよ6月も半ばである。月日がたつのは早い。
先日、細君を亡くした同僚が出勤していた。

「無理しないほうがいいぞ」
「仕事をしていると気が紛れるんですよ」

その気持ちはわかる。僕もそうだったから。男の子だもんな。
ただし、故人のためにも、自分のためにも
悲しみに打ちひしがれる時間というのが必要なのだ。
しっかりと涙を流しておかないと、あとでウツになる。
僕は涙を流せなかったクチだから
そのあとの感情の消化に苦労した。
悲しみを受け止め悲しみを洗い流す心の浄化は必要なんだぜ。

僕は基本的に頑張ることを是とする人間だ。
だから、どんな時も頑張りたい。
頑張らなくていいなんて言えない男だ。
頑張ることを止めた時は世捨て人になる時と決めている。
さすがにまだ、世捨て人にはなりきれない。
でも、そういう自分だからこそ、
自分のために涙を流すことが必要な時もあるんだ。
欲求不満のボンボンが映画を見て泣けたなんて
嬉しそうに言うのは好きではない。涙で陶酔できない。
でも、涙をごまかしてはダメだよ。悲しいと言う感情を
封じ込めることなく消化するということだ。

その細君を亡くした彼はひょうひょうとしている。
僕の目にはそういう男こそ危なっかしい。
どこかでポキっと折れてしまうんだ。

「3年。3年は、どんなに悲しくても、根性で頑張るしかない。
3年の間、後悔や突然の感情の荒波、いろいろ出てきて止めようもない。
でもな、3年すぎると、楽しかった思い出が、美しく甦ってくるようになる。
おれはそうだったよ」

慰めにもならない言葉を接いで彼へのあいさつとした。

思えば、永遠の別れと共に、僕の沖縄通いが始まったのだった。
水納島に渡り、誰もいない砂浜で
「ウォ!ウォ!ウォ!」と大きな声で吼えていたこともある。
(気味悪い男やろ)
吼えるくらいしか、感情の捨て場がなかったからな。
時はそこは東村だったり、国頭村したけどね。
吼えるのは、井上靖の『北の海』の影響.
けっこう好きな小説です。  

Posted by 関係の鮮度はどのくらいですか at 10:56Comments(0)patience

訳が無いとどう

2015年12月30日


「そんな女達の噂話を信用したのか?」
俺は下から睨みあげてくる女をちょっとだけ気が抜けた瞳で見る

「だって…確かめようとしても貴方…帰って来なかったじゃない。」
そう言いながらまだ目に涙が溜まっている

「だから鑽石水…忙しいだけだ。」

本当は違う理由も有るのだがそれは…言えばこの女の重荷になる

「嘘よ。貴方嘘を言う時私の目を見ないもの…それにわざわざテマン君に言ってまで帰って来てって言った24日だって…あの日はその…丁度月の物が終わってその…あの…」

そう言って耳まで真っ赤になって言った。
今…なんと言った月の…

「月の物が来たのか!」
俺は思わずこの女の両腕を両手で掴んでガクガクと揺らす

「え…えぇ、今月から…その、やっと。身体がようやくこの世界に慣れてきたのかな…?ちゃんと一週間。」
そう言った。

月の物が来てたのか…

「やっと来たから、嬉しくて…でも、言おうと思っても貴方は帰って来ないし、言いに言っても其処にも居なくて…その内に貴方の他の女の事が噂になってて鑽石能量水 騙局…もう、もう、どうしたら良いか判らなくて。」

そう言って女は俯きぽたぽたと涙をようやく零す

「貴方は…とても情熱的な人だわ。だから、もしかしたらもっと素敵な人が出来て…私の事なんて…もう、」

其処まで聞いて胸が潰れるかと思った
まさか月の物が来るまでに身体が戻っているとは思ってなかったからずっと…

典医寺にすら顔も出さず、皇宮に篭りっきりで…

誤解も生まれる筈だ…俺が屋敷に帰らない理由を知っている叔母上と王以外は…
まさか…そんな噂が…火の気など全く無いと言うのに、陽炎の火を見間違えた者が居るらしいが…

とにかく誤解でしかない。
それに身体がもう大丈夫なら俺も我慢なんぞする気は無い

全く、呆れて物も言えぬ…

大事に思い過ぎて遠くから眺めるなど…俺には到底出来ぬと分かっていたのに…
この女にも無理だと知っていたのに。

そう分かったら無性にこの赤い唇に喰らい付きたくなる

ほぼ、一ヶ月ぶりだ…抱き締めるのも口づけするのも
本当は毎晩この身体を抱き締めたくて腕は空を彷徨ってばかりで…

ようやくこの手に捕まえた

涙を流し目を伏せている女の髪を少し引っ張り上向かせ喰らい付く
唇を開かせようとその唇をなぞる様に舌を動かすが全く開かない

一度顔を離し女の顔を見るとまだ怒っているらしく真一文字にその赤い唇を引き締め、大きな瞳から涙をぽろぽろ流しながら俺を見る

その女を腕に抱き、俺は言う

「口を開け…」
そう言うと女は嫌にはっきり言う
「嫌よ。貴方の言う事なんて聞くもんですか…」
俺は腕にその女を抱え、瞳を睨んだまま声を抑え囁くように言う

「ならば、唇に噛み付くぞ?」
俺が言うと女の方も負けては居らず、
「噛み付いてみなさいよ…私も噛んでやるから…」
そう答えた

だから、俺は言った通りに噛み付いた

もう一度頭を自分の掌でしっかり持って顔を上向かせその口に文字通り。

女の唇が少し切れて鉄の味がする…するとこの女も目を見開き俺に噛み付くために口を開いた所で俺は舌を滑り込ませて女の舌を引っ張り出すように味わう

自分の舌が絡め取られているから歯を食いしばる事が出来ずに女の唇は俺が思うままに舐め上げる事が出来た

そうしてゆっくり時間をかけて解き解していくとようやく、この女の身体から力が抜けて俺に身体を預けて来る…

全く、手のかかる妻だ。
こんなじゃじゃ馬、俺しか乗りこなせんだろうに…

何でそんな簡単な事がこの女には分からんのか…
そんな女を欲するような男がそん所そこ等の女で満足する訳が無いとどうして気が付かんのか…

俺が惚れたのは後にも先にもお前だけだ…

そうは思ったがお互いの唇を一ヶ月ぶりに味わうと離す事などできず、二人して何度もその舌の感触を感じ舌に絡まる蜜を吸うようにその場で立ったまま口付けていた…

地下牢の寒さを一瞬忘れ、ただ、お互いにお互いの身体を搔き抱いていた…

  

Posted by 関係の鮮度はどのくらいですか at 17:00Comments(0)patience

かなりの隙があった

2015年11月11日


こめかみから生ぬるい汗が伝い落ちる。
だがそれは、じりじりと照りつけるこの盛夏の日差しのせいではなく、今、わが眼子がうつしだしている緊迫の事実によるものだ探索40

我の前に男がいる。その腕に女をかかえて。

「弓を捨てろ。さもないと女を殺す」
男の手に握られた短刀が、細いうなじにあてられる。静寂のなかに己の鼓動ばかりがはげしく耳をうち、胸の焦りを自覚せずにいられない。それでもなお躊躇する我に、男はにたりと嗤うと、その白くなめらかなうなじに赤い糸を描いた探索40。女はきつく目をつぶり、唇を噛む。
「姫!」
「さあ、どうする?次はばっさりといくぜ」
なおも反撃の隙をさぐらんとするが、どうにも分が悪い。我はかまえた弓をゆっくりと下ろした。
「ナギ、わたくしに構わず弓を引きなさい。わたくしはどうなっても、ああっ!」
刹那、美しい顔が苦痛にゆがむ。後ろ手に取られた腕をひねられたのだ。
「ムダ口を聞くな!おい男探索40、はやく弓矢をこっちによこせ」
これ以上姫を傷つけることは己が耐えられぬ。ついに我は弓と矢筒を男の前に投げた。
「へへ、さすがに丸腰じゃなにもできまい」
男はしたり顔で弓矢を拾うと、姫を抱えたまま我が乗ってきた馬にまたがった。だまってそれを見ている我に、最後の一瞥をくれて、それだけで終わればまんまと逃げおおせたものを、欲を出したのが男の運の尽きであった。
我の首を手土産にしようとでも思ったのだろう、男は馬首を返して駆けざま、我に長刀を振り下ろした。紙一重でよけながら、ひろった飛礫を手にしのばせる。が、うっかり投げて、万が一にも姫に当たらないとも限らない。
どうする……。
しかし馬上で姫を抱えている男もまた、動きにくいうえに長刀が重く、かなりの隙があった。何度かよけるうちに、男はついに我から奪った弓を地面に落とした。
ちっと舌打ちすると、男は我への攻撃をあきらめて、森へ向かって逃走を始めた。と、怯えながら成り行きを見守っていた姫が、とっさに男から矢筒をもぎとって我へと投げた。
「なにをする!」
言うやいなや、男の分厚い手が姫の首を締めあげるのが見えた。

愚か者――。
渾身の力を込め、我は弓を引き絞った。
  

Posted by 関係の鮮度はどのくらいですか at 16:47Comments(0)patience

思わず頬が緩ん

2015年09月01日


「ちょうどお茶を煎れたの、一緒にどう?」

知っている。貴女がこの刻限には離れで茶を飲んでいることは。

だから俺はここに来るのだから home gym equipment

必ず声を掛けてくれる貴女が愛おしくて、思わず頬が緩んでしまう。

どうしようもなく、締まりのない顔をしてはおるまいな。

「しゃしん、とってもいいかなぁ」

何だか知らんが言われた通りに、昨日見せていただいた、すまほの一点を見つめる。

「あなた、大きいから」

背伸びをして俺にくっ付こうと跳ねる仕草が、かわいらしい。

頬に触れる貴女の髪がくすぐったくて 韓國人蔘、俺を甘い気持ちにさせる。

出来上がったしゃしんという絵姿は、昨日見た貴女とあの男のそれより二人の距離が近くて。

貴女も、至極満足そうに見ているから。

『では本日より俺は、イムジャの“かれ”ということでよろしいですね』

俺は宣言した母乳 研究

すまほを掲げて、俺の前でくるくると回っていたイムジャが止まった。

すまほが落ちましたよ、イムジャ。

手を上げたままの、妙な格好で止まってしまったイムジャの腕を、そっと、怖がらせないように取って、俺の腰に巻き付けさせるように引いて、イムジャとの距離を縮めて、ぎゅっと抱きしめた。

『本日より、貴女は、俺の女人です』

もう一度、はっきりと、イムジャの耳元で伝えると、ようやくイムジャが俺の腰に手を回し、俺の衣を握り締めた。


  

Posted by 関係の鮮度はどのくらいですか at 15:55Comments(0)patience